安いかっこいいアメ車選び！中古・新車のおすすめ購入術

「アメ車に乗りたいけれど、高価で手が出せない」「維持費がかかりそうで心配」と感じていませんか。しかし、諦めるのはまだ早いかもしれません。実は、おすすめの安い中古車から、根気よく探せば見つかる安い新車モデルまで、アメ車には意外なほど多くの選択肢が存在します。

特に中古市場に目を向ければ、人気のsuvは選択肢が豊富ですし、狙い目は安いセダンタイプも多く見つかります。憧れのスポーツカーも予算内で手に入る可能性があり、あるいは小さい小型車という意外な選択肢もアメ車の新たな魅力を教えてくれるでしょう。もちろん、雰囲気抜群で人気の旧車たちも、多くのファンを魅了し続けています。

ただ、購入に踏み切る前には、知っておきたいアメ車の欠点とは何かを理解し、「アメ車は買わない方がいいって本当？」という世間の声にも真摯に向き合う必要があります。この記事では、具体的な予算100万円の人気ランキングも交えながら、あなたが後悔しない一台を見つけるための知識と選び方を、分かりやすく解説していきます。

安いかっこいいアメ車は中古で狙える

安い価格でかっこいいアメリカ車を手に入れるなら、中古車市場が最も現実的な選択肢となります。新車では手の届かないような高級モデルや、個性的な一台が驚くような価格で販売されていることも少なくありません。ここでは、中古車や新車の状況から、ボディタイプ別の具体的な車種まで、幅広い選択肢をご紹介します。

おすすめの安い中古車は？激安は？

結論から言うと、予算100万円という現実的な価格帯でも、魅力的で状態の良い中古アメ車を見つけることは十分に可能です。アメ車が中古市場で比較的安価になる背景には、いくつかの理由が考えられます。

まず、大排気量エンジンを搭載するモデルが多いことが挙げられます。排気量が大きいと年間の自動車税が高額になり、燃費も日本車に比べて劣る傾向があるため、維持費を懸念するユーザーが多くなります。この維持費の高さが中古車としての需要と供給のバランスに影響し、結果的に車両本体価格が下がりやすくなるのです。

例えば、ジープブランドの高級SUVである『グランドチェロキー』の3代目（2005年～2010年）や、アメリカンSUVの定番『フォード エクスプローラー』の4代目（2005年～2010年）などは、新車価格が400万円以上したにもかかわらず、現在では支払総額100万円前後で射程圏内に入ってきます。

ただし、「激安」という言葉には注意が必要です。相場よりも極端に安い価格が設定されている車両には、修復歴がある、走行距離が極端に多い、メンテナンスが十分に行われていないなど、何らかの理由が隠されている可能性があります。

安さだけに飛びつかず、車両の状態をしっかりと確認し、信頼できる販売店を選ぶことが、結果的に満足度の高い買い物につながります。

また、中古のアメ車を選ぶ際には、正規ディーラーによって輸入された「正規輸入車」か、それ以外の業者が輸入した「並行輸入車」かを確認することも大切です。正規輸入車であれば、国内のディーラー網でメンテナンスを受けやすいという安心感があります。

購入を検討する際は、車両の状態だけでなく、購入後のサポート体制まで含めて総合的に判断することが、後悔しないための鍵となります。

探せば見つかる安い新車モデル

新車で安いアメ車を探すとなると、その選択肢は残念ながら非常に限られます。かつては日本市場で多様なモデルを展開していたフォードやクライスラーが撤退したことや、近年の円安傾向も、新車価格を押し上げる要因となっています。

現在、日本で正規販売されているアメ車で比較的価格が抑えられているモデルとしては、シボレー・カマロの「LT RS」などが挙げられますが、それでも価格は600万円を超えてきます。これは、多くの人がイメージする「安い」という価格帯とは大きく異なるでしょう。

そのため、もし状態の良い新しいアメ車を安く手に入れたいのであれば、新車に固執せず、「新古車（登録済み未使用車）」や走行距離の少ない高年式の認定中古車に視野を広げるのが賢明な方法です。これらの車両は、新車とほとんど変わらないコンディションでありながら、価格は数十万円から百万円以上安くなっている場合があります。

ディーラーの試乗車や展示車として使用されていた車両が市場に出ることもあるため、こまめに中古車情報をチェックすることで、思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。新車保証が残っているケースも多く、中古車の不安を軽減できるという点でも大きなメリットと考えられます。

人気のsuvは選択肢が豊富

中古アメ車市場において、最も選択肢が豊富で人気が高いカテゴリがSUVです。アメリカの広大な土地を走るために生まれたSUVは、まさにアメ車の真骨頂と言えるでしょう。頑丈な作りとパワフルな走り、そして何よりその圧倒的な存在感は、多くのドライバーを魅了します。予算100万円前後でも、多種多様なキャラクターを持つSUVから選ぶことが可能です。

ラグジュアリーとオフロード性能を両立：ジープ グランドチェロキー

ジープブランドの最上級モデルである『グランドチェロキー』は、高級感あふれる内外装と、ジープの名に恥じない卓越した悪路走破性を兼ね備えています。

特に3代目の前期型であれば、V8エンジン搭載モデルが100万円以下で狙えます。インテリアはレザーシートやウッドパネルが配され、広々とした空間は長距離ドライブでも快適そのものです。それでいて、いざという時には本格的な四輪駆動システムが頼もしい走りを見せてくれます。

本格派オフローダーの代表格：ジープ チェロキー

日本でのジープ人気に火をつけた『チェロキー』もおすすめです。3代目（2001年～2007年）は、丸目のヘッドライトが特徴的で、より武骨でアメリカンなテイストが強く、本格的なオフロード走行を楽しみたいユーザーから根強い支持を集めています。

スクエアなボディ形状は視界も良く、見た目以上に運転しやすいという側面もあります。カスタムパーツも豊富なので、自分だけの一台に仕上げていく楽しみも味わえるでしょう。

シティユースに適したエントリーモデル：ジープ コンパス

ジープブランドの中でも街乗りに特化したモデルが『コンパス』です。初代の後期型（2012年～2013年頃）は、比較的小さなボディと2.0Lエンジンによる経済性で、アメ車初心者でも扱いやすい一台と言えます。

内装はシンプルですが機能的にまとめられており、日常の足から週末のレジャーまで幅広く活躍します。

唯一無二の存在感を放つフルサイズバン：シボレー アストロ

厳密にはミニバンですが、そのスクエアなフォルムとカスタムベースとしての人気の高さから、SUV的な選択肢として『シボレー アストロ』も外せません。1990年代から2000年代にかけて大ヒットし、今なお多くのファンを持つモデルです。

広大な室内空間は車中泊やアウトドアアクティビティに最適で、リフトアップやマッドタイヤの装着など、オフロードテイストのカスタムもよく似合います。左ハンドルのみという点は慣れが必要ですが、このクルマでしか味わえない雰囲気と世界観は大きな魅力です。

狙い目は安いセダンタイプ

SUV人気が全盛の現代において、大型セダンはあえて選ぶからこそ個性が光る選択肢です。かつてアメリカの豊かさの象徴であったフルサイズセダンも、中古市場では驚くほど手頃な価格で手に入れることができます。

その理由は、SUVに需要がシフトしていることに加え、大排気量エンジンを搭載しているモデルが多く、維持費の面から敬遠されがちだからです。

その代表格が『クライスラー 300C』です。ロールスロイスを彷彿とさせるほどの重厚なフロントマスクと、全長5メートルを超える堂々としたボディは、価格以上の存在感と高級感を放ちます。

インテリアも、アナログ時計を配したクラシカルなデザインのインパネや、ゆったりとしたサイズのレザーシートが、大陸的なおおらかさを感じさせます。後席も広々としており、大切な人を乗せる機会が多い方にも満足してもらえるでしょう。エンジンは3.5Lと5.7Lがありますが、日本の道路事情を考えれば3.5Lでも十分なパワーを体感できます。

もう一台の注目モデルは、『キャデラック CTS』です。ヨーロッパ市場を意識して開発された背景から、アメ車としては比較的に引き締まったボディサイズで、右ハンドル仕様が設定されている点も嬉しいポイントです。

初代（2004年～2008年）はエッジの効いた「アート＆サイエンス」というデザイン哲学が特徴で、2代目（2008年～2013年）はより洗練され、走行性能も向上しました。後輪駆動（FR）ならではの素直なハンドリングは、走りを楽しむドライバーからの評価も高いです。初代の後期型や2代目の前期型が100万円前後で狙えますが、流通台数が少ないため、良い個体と出会うには根気強い探索が必要になります。

憧れのスポーツカーも予算内で

アメリカの自動車文化を語る上で欠かせないのが、マッスルカーに代表されるスポーツカーです。映画『トランスフォーマー』で一躍有名になった『シボレー カマロ』も、年式を選べば100万円の予算で手に入れる夢を叶えることができます。

狙い目となるのは、4代目（1993年～2002年）の後期型です。流線的で低いロングノーズのフォルムは、まさに90年代アメリカンスポーツの王道デザイン。

搭載されるV8 5.7Lエンジンの図太いトルクとサウンドは、現代のダウンサイジングターボエンジンでは味わえない、官能的な魅力に満ちています。屋根の一部が取り外せる「Tバールーフ」仕様もあり、手軽にオープンエアモータリングを楽しめるのもこのモデルならではの魅力です。

そして、カマロの永遠のライバルである『フォード マスタング』も忘れてはなりません。同じく4代目（1994年～2004年）は、初代を彷彿とさせるクラシカルな要素を取り入れつつ、モダンに生まれ変わったデザインが特徴です。

中古車市場での流通台数はカマロよりも多く、比較的探しやすいかもしれません。ハイパフォーマンスモデルである「コブラ」は今でも高い人気を誇ります。

ただし、これらのスポーツカーは流通台数が決して多くはありません。特に状態の良い車両は限られるため、購入を決める際には焦らず、信頼できる専門店の意見を聞きながら慎重に個体を見極めることが大切です。

古い年式のスポーツカーであるため、購入後のメンテナンス費用もある程度見込んでおく必要がありますが、それを補って余りある所有する喜びと、唯一無二のドライブ体験を提供してくれます。

小さい小型車という意外な選択肢

「アメ車＝大きい」という固定観念を覆す、コンパクトで扱いやすいモデルも存在します。特にアメ車初心者や、日本の道路環境での運転に不安を感じる方にとって、こうした小型モデルは有力な選択肢となるでしょう。

その代表が、前述の通りジープブランドのエントリーモデルとして登場した初代『コンパス』です。全長約4.5メートル、全幅約1.8メートルというサイズは、国産のミドルサイズSUVとほぼ同じ感覚で運転できます。

エンジンも2.0Lの直列4気筒で、アメ車の中では燃費が良く（JC08モードで10.5km/L）、自動車税も抑えられるという経済的なメリットは大きな魅力です。

駆動方式はジープとしては珍しい2WD（前輪駆動）で、オフロード性能よりも街中での快適性や使い勝手を重視した設計になっています。インテリアは実用性を重視したシンプルなものですが、必要十分な装備は揃っており、日常の買い物から週末のドライブまで不満を感じることは少ないでしょう。

後期型であれば比較的に年式も新しく、支払総額100万円前後で走行距離が少なめの車両を見つけることも可能です。大きなアメ車に気後れしてしまうけれど、アメリカンブランドの雰囲気は味わいたい、という方に最適な一台と考えられます。

雰囲気抜群で人気の旧車たち

現代のクルマにはない、唯一無二のデザインと乗り味を求めるなら、古き良き時代のアメリカンクラシックカー、いわゆる旧車という選択肢もあります。

クロームメッキが輝く豪華な装飾、大胆なテールフィン、そしてV8エンジンが奏でる独特の鼓動感は、単なる移動手段としてのクルマを超えた、文化的な価値と魅力に溢れています。

シボレーの初代『コルベット』や『カマロ』、フォードの初代『マスタング』、ダッジの『チャレンジャー』といったモデルは、今なお世界中のカーマニアの憧れの的です。これらの車両を所有することは、アメリカの自動車史の一部を所有することと同義と言えるかもしれません。

また、旧車にはカスタマイズの自由度が高いという魅力もあります。当時の雰囲気を大切にするオリジナル志向から、現代の技術でエンジンや足回りをアップグレードする「レストモッド」、あるいは大胆な改造を施す「ホットロッド」まで、オーナーの個性を表現する豊かな文化が根付いています。

しかし、旧車との付き合いは決して簡単なものではありません。まず、車両価格そのものが高騰しており、100万円という予算では選択肢が極めて限られます。運良く手に入れられたとしても、維持には専門的な知識と多額の費用がかかります。

部品は国内では手に入らないことがほとんどで、本国からの取り寄せには時間も費用も必要です。エンジンやトランスミッションのオーバーホールとなれば、数十万円から百万円以上の出費を覚悟しなければならないケースもあります。

したがって、旧車はアメ車初心者の方が最初に選ぶ一台としては、正直なところハードルが非常に高いと言わざるを得ません。まずは比較的に年式の新しいモデルでアメ車に慣れ、信頼できる専門ショップとの繋がりを築いた上で、将来的な目標として憧れの一台を探すのが現実的でしょう。

後悔しない！安いかっこいいアメ車の選び方

魅力的なアメ車を安く手に入れるための具体的な車種が見えてきたところで、次に考えるべきは「どうやって賢く選ぶか」です。アメ車には日本車とは異なる特有の注意点が存在します。購入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために、知っておくべき欠点や世間の評価、そして具体的なランキングまでを掘り下げて見ていきましょう。

知っておきたいアメ車の欠点とは

アメ車には、その魅力的なデザインやパワフルな走りの裏側で、日本で乗る上でデメリットとなり得るいくつかの特徴があります。これらを事前に理解し、受け入れる覚悟があるかどうかが、満足のいくアメ車ライフを送れるかどうかの分かれ道となります。

燃費と税金

最も分かりやすい欠点が、維持費に直結する燃費と税金の問題です。今回ご紹介したモデルの多くは、実燃費がリッターあたり5～8km程度になることが一般的です。ガソリン価格が高騰している現在、これは家計に少なからぬ影響を与えるでしょう。また、自動車税はエンジンの排気量によって決まります。

このように、4.7Lや5.7Lといった大排気量モデルでは、毎年高額な税金を納める必要があります。さらに、初年度登録から13年が経過したガソリン車は、税額が約15%重課されることも念頭に置くべきです。

サイズの問題

アメリカの広大な土地に合わせて設計されているため、車体サイズが大きいことも日本の環境では欠点になり得ます。全長が5メートル、全幅が1.9メートルを超えるようなモデルでは、狭い路地でのすれ違いや、スーパーマーケットなどの駐車スペースに苦労する場面が出てきます。

購入を検討する際は、自宅の駐車場のサイズや、普段よく通る道の幅を事前に確認しておくことが大切です。

メンテナンスと修理費用

「アメ車は壊れやすい」というイメージは過去のものになりつつありますが、それでも日本車と同等の信頼性を期待するのは難しいかもしれません。特に中古車では、電気系統のマイナートラブルや、経年劣化によるオイル漏れなどが発生する可能性は日本車より高いと考えられます。

そして、故障した際の修理費用が日本車よりも高額になる傾向があります。その理由は、部品を本国から輸入する必要があるため輸送コストがかかることや、整備にインチサイズの工具や特殊な診断機が必要で、対応できる工場が限られるため工賃が割高になることなどが挙げられます。

このリスクを軽減するためには、購入前に信頼できる整備工場を見つけておくことが何よりも大切です。アメ車専門誌やインターネットのオーナーズクラブ、SNSのコミュニティなどを活用して情報を集め、経験豊富で良心的な工場との関係を築いておくことが、安心してアメ車を楽しむための最大の防御策となります。

アメ車は買わない方がいいって本当？

インターネット上などで「アメ車は買わない方がいい」という意見を目にすることがあります。これは、前述した「維持費の高さ」や「故障リスク」といった欠点を指摘する声がほとんどです

。確かに、燃費や税金、メンテナンスの手間などを総合的に考えると、日本車のような手軽さや経済性を最優先するユーザーには、アメ車は向いていないのかもしれません。

しかし、これを逆の見方から捉えると、アメ車の魅力が見えてきます。多くの人が敬遠するような手間やコストをかけてでも乗りたいと思わせる、圧倒的な魅力がアメ車にはあるのです。それは、スペック表の数字だけでは測れない、感性に訴えかける豊かさです。

例えば、V8エンジンがアイドリングで発する「ドロドロ」という不規則な鼓動。アクセルを踏み込んだ瞬間に、巨体を軽々と押し出す洪水のようなトルク感。硬すぎず柔らかすぎない、大陸をゆったりとクルージングするための足回り。これらは、効率や合理性を追求する現代のクルマが失いつつある、おおらかで人間的な味わいと言えるでしょう。

要するに、「買わない方がいい」かどうかは、その人がクルマに何を求めるかによります。

• アメ車が向いている人: 他の人とは違う個性を表現したい人、クルマとの対話を楽しみながら乗りたい人、週末に長距離ドライブを楽しむ人、DIYでクルマいじりをするのが好きな人。

• アメ車が向いていない人: 維持費をとにかく安く抑えたい人、故障やトラブルを一切経験したくない人、日々の通勤や買い物での燃費を最優先する人。

もしあなたが前者であり、単なる移動手段としてではなく、ライフスタイルを豊かにする相棒としてクルマを捉えるのであれば、アメ車は最高の選択肢になり得ます。デメリットを正しく理解し、それに対する備えさえできていれば、「買ってよかった」と心から思える充実したカーライフが待っているはずです。

予算100万円の人気ランキング

これまでご紹介してきた情報をもとに、支払総額100万円の予算で購入を検討する際に、特におすすめできるモデルをランキング形式で5台ご紹介します。人気、コストパフォーマンス、そして扱いやすさなどを総合的に評価しました。

このランキングはあくまで一つの目安です。1位のグランドチェロキーは高級感があり非常に魅力的ですが、維持費は決して安くありません。一方で5位のコンパスは、アメ車らしい迫力には欠けるかもしれませんが、日々の使い勝手や経済性では群を抜いています。

最終的には、このランキングを参考にしつつ、ご自身のライフスタイルや価値観に最もフィットする一台を見つけることが、満足への一番の近道となります。

賢く探す安いかっこいいアメ車

この記事を通じて、安い価格で手に入るかっこいいアメ車の世界を様々な角度から探求してきました。最後に、後悔しない一台を見つけるための重要なポイントをまとめます。