アニメやファンタジー作品に登場するキャラクターを見て、そのかっこいい能力に憧れた経験はありませんか?
アニメで見るかっこいい能力や、ファンタジー作品に出てくる特殊能力について、能力の種類にはどんなものがあるのか、そして作中で最強能力と呼ばれるものは一体どんな力なのか、創作のアイデアを探している方もいるかもしれません。
また、既存のチート能力一覧からアイデアを得るだけでなく、概念系能力というユニークな発想を取り入れ、自分だけのオリジナル能力を作るにはどうすれば良いか、その方法に悩むこともあるでしょう。もし、あなたがかっこいい能力を手に入れたらどうしたいです?
この記事では、そんなあなたの創作意欲を刺激し、物語を豊かにする「かっこいい 能力 一覧」と、その設定方法について詳しく解説していきます。
【この記事で分かること】
- アニメやファンタジーに登場する能力の種類
- 最強能力やチート能力などの具体的なアイデア
- 創作に活かせるオリジナル能力の作り方
- キャラクター設定を深める能力の活用法
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アニメで見るかっこいい能力とは?
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能力の種類にはどんなものがある?
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ファンタジー作品に出てくる特殊能力
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作中で最強能力と呼ばれるものは?
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チート能力一覧からアイデアを得る
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概念系能力というユニークな発想
アニメで見るかっこいい能力とは?
アニメ作品で描かれる「かっこいい能力」とは、多くの場合、視覚的に華やかで、その効果が直感的に理解できるものを指します。物語のバトルシーンや重要な局面で、キャラクターが派手なエフェクトと共に能力を発動させる様子は、視聴者に強い興奮とカタルシスを与えます。
視覚効果と感情表現の融合
例えば、燃え盛る炎を自在に操る能力や、天を引き裂くほどの雷を呼び寄せる力は、その圧倒的な破壊力と息をのむような見た目の美しさから、いつの時代も高い人気を誇ります。
これらの能力は、キャラクターの「怒り」「決意」「悲しみ」といった激しい感情と結びつけて描かれることが多く、視聴者は能力の発動を通じてキャラクターの心情をダイレクトに感じ取り、感情移入しやすくなるのです。
轟々と渦巻く炎が、主人公の中で溜まりに溜まった負の情念の噴出を象徴する、といった演出は王道と言えるでしょう。
法則を超える絶対的な力
一方で、時間を止めたり、瞬間移動したりするような、物理法則を超越した能力も根強い人気があります。
こうした能力は、戦闘における絶対的な優位性を示すだけでなく、使い方次第で物語に予測不可能な展開やトリックを生み出すことができます。
ただし、あまりに強力すぎる能力は、物語の緊張感を損なう危険性もはらんでいます。このため、多くの作品では発動条件に厳しい制約を設けたり、使用することで大きな代償(例えば、記憶の喪失や寿命の短縮など)を伴ったりするなど、緻密なバランス調整が施されています。
意外性と共感性
また、派手な攻撃能力だけでなく、一見地味に見えても使い方次第で絶大な効果を発揮する補助的な能力や、普段は頼りないキャラクターが土壇場で覚醒させる隠された能力なども、「かっこいい」と感じられる重要な要素です。
視聴者はその意外性に驚き、キャラクターの成長に感動します。つまり、アニメで描かれるかっこいい能力は、単に強力であるだけでなく、キャラクターの個性や物語の展開、そして視聴者の感情と深く結びついている複合的な概念なのです。
能力の種類にはどんなものがある?
物語に登場する多種多様な能力は、いくつかのカテゴリーに分類することで、その特徴をより深く理解できます。言ってしまえば、これらの分類は創作活動において、キャラクターにどのような能力を付与するべきか考える際の道しるべとなります。
主に、能力は「自然操作系」「身体強化・変化系」「サイコキネシス(超能力)系」「素質・スキル系」の4つに大別できると考えられます。それぞれのカテゴリが持つ特徴と、代表的な能力の例を以下の表にまとめました。
能力のカテゴリ | 主な能力の例 | 特徴 |
自然操作系 | 火、水、風、雷、土、光、闇、天候操作など | 自然界に存在する事象や物質を操る能力。大規模で派手な描写が可能で、ファンタジー作品の王道と言える。 |
身体強化・変化系 | パワー強化、スピード強化、硬化、巨大化、獣化など | 自身の肉体を直接的に強化、または変化させる能力。主にバトルシーンでの活躍が多く、キャラクターの身体的な強さを表現しやすい。 |
サイコキネシス系 | 念動力、透視、未来予知、精神操作、時間操作など | 精神の力で物理世界や他者の心、さらには時空にまで干渉する能力。描写が難しい反面、物語に深みと複雑さをもたらす。 |
素質・スキル系 | リーダースキル、頭脳スキル、恋愛スキル、特殊スキルなど | 生まれ持った才能や、後天的に磨かれた技術。ファンタジーに限らず、現代劇や学園ものなど幅広いジャンルで活用できる。 |
もちろん、これらの分類はあくまで一例です。作品によっては、複数のカテゴリにまたがる能力や、どこにも分類できない独自の能力が登場することもあります。各カテゴリについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
自然操作系
前述の通り、最もポピュラーなカテゴリです。火や水といった元素だけでなく、「血液」を操って相手を内部から破壊したり、「腐食・腐敗」の力で物質を朽ちさせたりするなど、ダークでニッチな能力も含まれます。
文明のはじまりを象徴する「火」が神聖な力として描かれることがあるように、扱うモチーフによって能力のイメージが大きく変わるのが特徴です。
身体強化・変化系
バトル漫画やアクション作品では欠かせない能力群です。単純なパワーアップだけでなく、「増殖・分身」して数の有利を作ったり、「不死」の肉体で何度でも蘇ったりと、応用の幅が非常に広いのが魅力です。
人類が古くから渇望してきた「飛行」能力もこのカテゴリに含まれ、物語に三次元的な広がりを与えます。
サイコキネシス(超能力)系
物理法則を無視する神秘的な能力が多く、物語にサスペンスやミステリーの要素を加えることができます。
「物体操作」でポルターガイスト現象を起こしたり、「生物操作」で動物や虫を操ったりと、アイデア次第で無限のバリエーションが考えられます。精神に干渉する力は特に強力で、描写には繊細な筆致が求められます。
素質・スキル系
ファンタジックな力だけでなく、キャラクターが持つ天賦の才も物語を動かす立派な「能力」です。
どんな逆境でも生き抜く「サバイバルスキル」、目的のためなら手段を選ばない「姑息スキル」、誰もが惹きつけられる「カリスマ性」など、キャラクターの人間味や内面を表現する上で非常に有効です。
こう考えると、能力の種類は無限に存在し、書き手の創造力次第でいくらでも新しいものを生み出せるということが分かります。
ファンタジー作品に出てくる特殊能力
ファンタジー作品の魅力を語る上で、特殊能力の存在は欠かせません。多くの場合、これらの能力は物語の世界観と密接に結びついており、キャラクターたちの戦いや冒険を鮮やかに彩ります。
攻撃の象徴:火と雷
前述の通り、ファンタジーにおける特殊能力の代表格は、火や水、風といった自然現象を操る力です。
中でも「火・炎」と「電気・雷」は、攻撃的な能力の象徴として描かれることが多くあります。火は「地獄の業火の如く辺り一帯を焼き尽くした」という表現のように、すべてを無に帰す圧倒的な破壊力を持ち、キャラクターの怒りや復讐心といった激しい感情を表現するのに適しています。
一方、雷は天罰や神の怒りを想起させ、一撃必殺のスピードと貫通力をイメージさせます。これらの能力は視覚的にも派手なため、バトルシーンのクライマックスで使われることが多いです。
防御と再生:土と回復
攻撃的な能力とは対照的に、「土」や「回復」の能力は、防御や支援の役割を担います。
土の能力は、堅固な壁を作り出して仲間を守ったり、大地を隆起させて敵の進攻を妨害したりと、その場を支配する安定感が魅力です。回復能力を持つキャラクターは、傷ついた仲間を癒す心優しいヒーラーとして描かれることが多く、パーティーに一人いるだけで物語に安心感をもたらします。
ただし、この回復能力を自分自身にのみ使えば、瞬く間に再生する不死身の敵キャラクターを生み出すこともでき、使い方次第でキャラクターの印象が大きく変わる興味深い能力です。
奇襲と攪乱:闇と音
「闇」や「音」の能力は、直接的な破壊力よりも、トリッキーな戦い方で真価を発揮します。闇の能力は、影の中に潜んで移動したり、相手の視界を奪ったりと、隠密行動や奇襲に適しています。
また、人々の心に邪気を蔓延させ、精神的に追い詰めるなど、ホラーテイストの演出にも向いています。音の能力は、一見地味に思えるかもしれませんが、「つんざくような高音」で敵の意識を奪ったり、逆に一切の音を消して気配を断ったりと、感覚に直接作用するため非常に強力です。
文字で音をリアルに描写するのは高い技術を要しますが、成功すれば物語に独特の臨場感を与えることができます。
これらの特殊能力を描写する際には、リアリティと説得力が鍵となります。例えば、強力な魔法を使うキャラクターが、その反動で体力を消耗したり、詠唱に時間がかかったりする描写を加えることで、能力の存在がより現実味を帯びます。
単に便利な道具として能力を描くのではなく、それが世界やキャラクターにどのような影響を及ぼすのかを多角的に描くことが、物語の質を高めるのです。
作中で最強能力と呼ばれるものは?
物語において「最強」と称される能力は、しばしば物語の根幹に関わる重要な要素として登場します。これらの能力は、単に破壊力が大きいだけでなく、世界の法則そのものに干渉するような、規格外の力を持つことが特徴です。
時間と空間の支配
例えば、「時間操作」は最強能力の筆頭に挙げられます。時間を巻き戻して失敗をやり直したり、未来を予知して危機を回避したり、時を止めて一方的に攻撃したりと、その応用範囲は計り知れません。
過去を変えることで歴史が改変されてしまう「タイムパラドックス」の問題など、物語に深いテーマ性をもたらすこともできます。同様に、「空間移動(テレポート)」や空間そのものを断ち切る能力も、物理的な障害をすべて無視できるため、攻防一体の強力な能力と言えるでしょう。
因果律と精神への干渉
さらにスケールの大きな能力として、「因果律操作」が挙げられます。これは、「Aという原因があるからBという結果が起こる」という世界の根本的なルールに介入する力です。
例えば、「自分が攻撃を受ける」という結果を、「攻撃が当たらなかった」という結果に書き換えることができれば、そのキャラクターは事実上無敵となります。
また、他者の心を完全に支配する「心理操作(マインドコントロール)」も、軍隊や国さえも意のままに操れるという意味で、物理的な破壊力以上に恐ろしい最強能力の一つです。
最強能力がもたらす代償
しかし、こうした最強能力をキャラクターに与える際には、細心の注意が求められます。何の制約もない無敵の能力は、物語の緊張感を著しく低下させてしまうからです。
このため、最強能力には「一日に一度しか使えない」「使用すると命を削る」「能力を行使するほど人間性が失われていく」といった厳しい制限や代償が設定されるのが一般的です。
むしろ、こうした制約や代償があるからこそ、キャラクターが能力を使う瞬間にドラマが生まれ、その選択の重みが読者の心を打ちます。最強の力は、同時に最強の孤独や苦悩をキャラクターにもたらすのです。
チート能力一覧からアイデアを得る
近年、特にウェブ小説などで人気を博しているのが「チート能力」を持つキャラクターです。チート能力とは、ゲームの不正行為(チート)が語源であり、物語の世界のバランスを崩すほどに強力で、理不尽なまでの性能を持つ能力を指します。
チート能力の主なパターン
チート能力にはいくつかの典型的なパターンが存在します。
一つは、筋力や魔力といったパラメータが初期状態から最大値になっている「ステータスMAX系」。もう一つは、どんな魔法も無限に使える「無限リソース系」。そして、倒した相手のスキルを奪い取って自分のものにする「スキル強奪系」などです。
これらの能力を持つ主人公は、次々と現れる強敵を圧倒的な力でなぎ倒していくため、読者は難しい理屈を抜きにした爽快感を得やすいというメリットがあります。
爽快感と陳腐化の境界
ただ、チート能力は物語を面白くする一方で、使い方を誤ると作品を陳腐なものにしてしまう危険性もはらんでいます。
主人公が何の苦労もなく簡単に勝利を重ねるだけでは、物語に深みが生まれず、読者はすぐに飽きてしまいます。言わば、強力すぎるがゆえの諸刃の剣なのです。
チート能力を面白くする工夫
このため、チート能力を扱う際には、単なる無双展開に終わらせないための工夫が大切です。
例えば、主人公が精神的に未熟で、強大な力を上手くコントロールできずに失敗を繰り返すという設定にしたり、チート能力では解決できないような、複雑な人間関係の悩みや社会的な問題に直面させたりするのです。
また、「強すぎて周囲から人間扱いされなくなる」「圧倒的な力を持つがゆえに、普通の幸せを享受できない」といった、強者ならではの孤独や苦悩を描くことも有効です。
こうすることで、単なる能力の強さだけでなく、キャラクターの内面的な成長を描くことができ、物語に奥行きが生まれます。
概念系能力というユニークな発想
これまでに紹介してきた能力とは一線を画す、非常にユニークで強力な能力として「概念系能力」が存在します。これは、物理的な事象ではなく、「勝利」「距離」「運命」「境界」といった抽象的な概念そのものに干渉し、世界の法則を書き換えてしまう究極的な能力です。
概念系能力の具体例
例えば、「勝利という概念を操る能力」を持つキャラクターは、戦いのプロセスを無視して、結果として必ず自分が勝利するように世界の法則を書き換えることができます。
また、「距離という概念を無効化する能力」があれば、どれだけ離れた場所にいる相手でも、手を伸ばせば触れることが可能になります。
「『境界』を操る能力」なら、生と死、物質と非物質といった、あらゆるものの境界線を曖昧にしたり、逆にはっきりさせたりできるでしょう。
描写の難しさとその魅力
このように言うと、概念系能力は非常に強力で、使いこなせば無敵の存在になれるように思えます。しかし、この能力には大きな弱点があります。
それは、あまりに抽象的で万能すぎるため、読者にその凄さや仕組みを理解してもらうのが非常に難しいという点です。描写が曖昧になると、読者は「何でもありのご都合主義だ」と感じ、物語から離れていってしまう可能性があります。
したがって、概念系能力を創作で用いる場合は、その能力が「何ができて、何ができないのか」というルールを明確に設定することが不可欠です。
例えば、「勝利を操れるが、それは一対一の勝負に限る」「運命を操れるが、他人の死に関わる運命は変えられない」といった具体的な制約を設けることで、能力の輪郭がはっきりし、読者も納得しやすくなります。
詩的な表現や哲学的な問いかけを交えながら、その能力の本質を丁寧に描写していく筆力が求められます。うまく描写できれば、他の作品にはない圧倒的なオリジナリティと知的興奮を読者に与えることができるでしょう。
かっこいい能力一覧からオリジナルを考えよう
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創作活動で使える能力設定のコツ
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自分だけのオリジナル能力を作るには
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能力が高い人のキャラクター造形
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かっこいい能力を手に入れたらどうしたい?
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まとめ:かっこいい能力一覧を創作へ
創作活動で使える能力設定のコツ
創作活動において、キャラクターに魅力的な能力を設定することは、物語の面白さを大きく左右します。ただ単に奇抜な能力を思いつくだけでなく、いくつかの重要な要素を考慮することで、能力はより輝きを増し、物語に深みを与えます。
要するに、能力設定で最も大切なのは「説得力」です。読者が「この世界観なら、このキャラクターがこの能力を持っていても不思議ではない」と自然に受け入れられるような、緻密な設定を心がける必要があります。
世界観との整合性を図る
まず第一に、物語の世界観と能力がしっかりとフィットしているかを確認します。
例えば、魔法が存在しない現代的な世界観の物語で、突如として天変地異を操るキャラクターが登場すれば、読者は違和感を覚えてしまいます。
その世界で能力がどのように認識されているのか、科学的な産物なのか、オカルト的な現象なのか、あるいは遺伝によるものなのか、といった背景設定を固めることが大切です。
キャラクターとの相性を考える
次に、能力とそれを使うキャラクターの性格や背景が一致しているかどうかも考えます。
可憐で心優しいヒロインが、ドロドロとした液体になって敵を溶かすような能力を持っていたら、多くの読者は幻滅してしまうでしょう。
逆に、動物と話せる能力や、人の心を癒す能力であれば、ヒロインの魅力をさらに引き立てることができます。能力はキャラクターの内面を映す鏡であるべきなのです。
強さのバランスと獲得経緯
能力の強さのバランスもまた、物語の質に直結します。主人公の能力が強すぎると敵との戦いに緊張感がなくなり、弱すぎると物語が進みません。
好敵手となるキャラクターには拮抗する能力を設定したり、能力に弱点や制限を設けたりすることで、戦闘シーンに駆け引きが生まれます。
そして、「なぜ、どのようにしてその能力を獲得したのか」というプロセス、つまり先天的か後天的か、努力によるものか偶然によるものかを丁寧に描くことで、キャラクターの行動に必然性が生まれ、物語に深みが加わるのです。
能力の成長と進化
最後に、物語の進行に合わせて能力が「成長・進化」する可能性を考慮に入れることも、読者を惹きつけ続けるための重要な要素です。
最初は小さな火種しか出せなかった主人公が、経験を積むことで巨大な火柱を操れるようになるなど、キャラクターの成長と能力の進化をリンクさせることで、読者はより一層のめり込むことができます。
自分だけのオリジナル能力を作るには
世の中には数多くの作品があり、ありきたりな能力設定では読者に新鮮な驚きを与えることは難しくなっています。自分だけのオリジナル能力を生み出すためには、既存のアイデアに少しの工夫を加える視点が鍵となります。
ゼロから全く新しいものを生み出そうとするのではなく、既存の要素をどう捻るか、どう組み合わせるかという視点が、魅力的なオリジナル能力を作る近道であると言えます。
既存の能力を組み合わせる
一つの方法は、すでにある能力を二つ以上組み合わせることです。
例えば、「炎を操る能力」と「体を鋼鉄のように硬くする能力」を組み合わせてみましょう。すると、「炎をまとった鋼鉄の拳で攻撃する」や「超高温に熱した自身の体で敵の攻撃を溶かす」といった、新しい戦い方が生まれます。
単純な足し算だけでなく、化学反応を起こすような意外な組み合わせを考えるのがポイントです。「時間を遅らせる能力」と「音を操る能力」を組み合わせれば、「敵にだけ聞こえる超低周波を長時間聞かせて精神を蝕む」といったユニークな攻撃が可能になるかもしれません。
能力の応用法を限定・特化させる
もう一つの方法は、一つの能力の使い道を、非常にニッチな分野に限定したり特化させたりすることです。
例えば、「音を操る能力」という広い設定を、「他人にしか聞こえない特定の音を発生させ、特定の感情を誘発させる」というように限定します。こうすれば、直接的な攻撃力はなくても、情報戦や心理戦で活躍する唯一無二のキャラクターを描くことが可能です。
「物質を複製する能力」を「作った料理だけを完璧に複製できる」と特化させれば、戦闘ではなく後方支援や日常パートで活躍する面白いキャラクターが生まれるでしょう。
デメリットや代償をユニークにする
能力のデメリットや代償を工夫することも、オリジナリティを高める有効な手段です。
一般的な「能力を使うと体力を消耗する」といった設定だけでなく、「能力を使うたびに大切な人との記憶を一つ失う」や「甘いものを食べないと能力が使えない」といったユニークな制約を考えてみましょう。
こうした制約は、キャラクターに人間的な弱さや愛嬌を与え、物語のドラマ性を深める効果も期待できます。「嘘をつくと能力が強化される」といった、キャラクターの倫理観を揺さぶるようなデメリットも面白いでしょう。
身近なものから発想する
最後に、日常に存在する身近なものから能力を発想するアプローチもあります。
「文房具を自在に操る」「掃除の能力が超人的で、どんな汚れも塵一つ残さず消し去る(敵も消せるかもしれない)」「作った料理が食べた人のトラウマを癒す」など、日常と非日常のギャップがユニークな魅力を生み出します。
能力が高い人のキャラクター造形
物語に「能力が高い人」、つまり強力な力を持つキャラクターを登場させることは、読者にとって大きな魅力となります。しかし、そのキャラクターを単なる「強い人」で終わらせないためには、人物像の掘り下げ方が大切になってきます。
味方として描く場合
能力が高いキャラクターが味方の場合、仲間を導く頼もしいリーダーや、主人公が目標とする師匠として描かれることが多いです。彼らが持つ圧倒的な力は、物語に安心感や安定感をもたらす重要な要素です。
しかし、近年では、完全無欠なヒーロー像よりも、強さの裏に弱さや葛藤を抱えたキャラクターの方が、読者から共感を得やすい傾向にあります。
例えば、あまりに強すぎるために周囲から孤立してしまったり、自分の力を制御できずに苦悩したりする姿を描くことで、キャラクターに人間的な深みが生まれます。能力の高さが、必ずしもそのキャラクターの幸福に直結しているわけではない、という視点です。
「不完全なリーダー」として、時に判断を誤ったり、弱さを見せたりする方が、かえって人間味にあふれ、読者は応援したくなるものです。
敵として描く場合
一方、敵として登場する場合は、主人公が越えるべき巨大な壁として立ちはだかります。その絶大な力は、読者に絶望感と緊張感を与え、物語を大いに盛り上げます。
自己の利益や歪んだ正義のためだけにその高い能力を振るう傲慢なキャラクターとして描くこともできますが、その場合、なぜ彼らがそのような思想を持つに至ったのか、その過去や背景を丁寧に描写することが、キャラクターの魅力を高める鍵となります。
悲しい過去や、守るべきものがあった故に悪の道に堕ちた、といった背景があれば、単なる悪役ではない、深みのあるアンチヒーローとして読者の記憶に刻まれるでしょう。
いずれにしても、能力の高さという設定を、キャラクターの内面や人間関係、そして物語のテーマを描くためのツールとして活用することが、作品をより豊かにするのです。
かっこいい能力を手に入れたらどうしたい?
もしあなたが、物語に出てくるようなかっこいい能力を手に入れたとしたら、その力を何のために使いたいですか?
この問いは、創作においてキャラクターの動機付けを考える上で、非常に重要な出発点となります。なぜなら、能力そのものよりも、それを「何のために使うか」という動機こそが、キャラクターの魂を形作るからです。
キャラクターが能力を振るう理由は、その人物の根幹をなす価値観や主義主張を映し出す鏡です。例えば、同じ「炎を操る能力」を持っていても、「虐げられている人々を守るため」に使うキャラクターと、「自分を裏切った者へ復讐するため」に使うキャラクターとでは、読者が抱く印象は全く異なります。
動機がキャラクターを定義する
前者は正義感あふれるヒーローとして、後者は心に闇を抱えたダークヒーローとして描かれるでしょう。このように、能力を使う目的、つまり「動機」こそが、キャラクターの立ち位置を決定づけるのです。以下に、代表的な動機をいくつか挙げてみましょう。
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正義感・利他主義: 弱きを助け、悪を挫く。最も王道的なヒーローの動機。
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復讐心: 過去に自分や大切な人を傷つけた相手への憎しみが原動力となる。
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探求心: 自身の能力の限界や、世界の真理を知りたいという知的好奇心。
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支配欲: 他者や世界を自分の意のままにしたいという欲望。悪役の動機になりやすい。
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愛・守護: 特定の誰か(家族、恋人、友人など)を守りたいという強い想い。
動機が物語を駆動させる
また、動機は物語全体のテーマやジャンルにも繋がっていきます。「世界平和の実現」という壮大な目的を持つキャラクターの物語は王道ファンタジーになりやすく、「ただ愛する一人を守りたい」という個人的な目的を持つキャラクターの物語は、よりパーソナルなドラマやラブストーリーの側面が強くなります。
だからこそ、クリエイターは「どんなかっこいい能力を設定するか」と同時に、「そのキャラクターは、なぜ、何のためにその力を使いたいのか」を深く考える必要があります。
この動機が明確で、読者が共感、あるいは理解できるものであればあるほど、キャラクターは単なる設定の集合体ではなく、生き生きとした一人の人間として輝き始め、物語は読者の心を強く掴む力を持つのです。
まとめ:かっこいい能力一覧を創作へ
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かっこいい能力はアニメやファンタジーが発想の源泉
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能力は大きく分けて4つの種類に分類できる
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自然操作系は視覚的に派手で人気が高い
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身体強化系はバトルシーンを盛り上げる
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サイコキネシス系は描写の工夫が求められる
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素質スキルはキャラクターの内面を表現する
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最強能力には制約や代償を設定すると深みが出る
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チート能力は物語を陳腐化させるリスクも伴う
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概念系能力はオリジナリティを出しやすいが描写が難しい
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能力設定は物語の世界観との整合性が鍵となる
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キャラクターの性格と能力を一致させることが大切
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オリジナル能力は既存の能力の組み合わせで生まれる
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能力のデメリットを工夫すると物語が面白くなる
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能力が高いキャラクターには葛藤や孤独を描くと魅力的になる
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能力を「何のために使うか」という動機が物語の核となる