「肌ラボ」シリーズの中でも人気の美白ライン、「白潤」と「白潤プレミアム」。ドラッグストアで手軽に購入できる反面、その種類の多さや情報の豊富さから、結局白潤と白潤プレミアムどっちがいいのか、ご自身の肌に最適な一本を見つけ出せずに迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
美白ケアを始めたいけれど何から手をつければ良いかわからない、あるいはプチプラでもしっかりと効果を実感できる化粧水を探している、そんな切実な思いに応えるべく、この記事では失敗や後悔のない化粧水選びを徹底的にサポートします。
両者の成分の決定的な違いとは何かを科学的な視点から深く掘り下げて解説し、しっとりさっぱりどっちを選ぶべきかというテクスチャーの問題、そして化粧水としての保湿力を比較検証します。さらに、多くの方が疑問に思う、何歳向けの商品なのかという点にも明確な指針を示します。ニキビや肌荒れが気になるならどちらがより適しているのか、そしてスキンケアの核心とも言える、本当にシミ消えるのか、使ったら肌が白くなるって本当なのか、といった美白効果の真実にも専門的な知見を交えて迫ります。
実際の口コミでの評価をチェックすることで客観的な視点も提供し、効果を高める乳液の使い方まで網羅的に案内することで、白潤どれがいいか総まとめとして、あなたの肌悩みに寄り添い、美肌への道を照らす最適な一本を見つけ出すお手伝いをします。
【この記事で分かること】
- 2つの製品の成分や使用感の明確な違い
- 肌悩みや肌質に応じた最適な選び方
- 美白効果の真実と期待できるスキンケア効果
- 効果を最大化するための正しい使い方
白潤と白潤プレミアムどっちがいい?成分と効果の違い
今年だけでももう3本リピートしてる白潤の化粧水。ポンプ式なので、お風呂上がりに体と顔にバシャバシャつけられるのがお気に入りポイント。ズボラな彼もこれなら化粧水を使ってくれる。
今まではボディクリームしか塗ってなかったんだけど、化粧水も塗り始めてから乾燥によるかゆみがなくなってきた pic.twitter.com/1u44lAbWG8
— AIRI💐 (@airi_toumake) October 7, 2025
ここでは、2つの製品の根本的な違いを解説します。一見似ているようで、実は全く異なる個性を持つ両製品。成分構成や使用感、それによって期待できる効果などを多角的に比較し、どちらがあなたの肌に合っているかを見極めるための基礎知識を深めていきましょう。
- 成分の決定的な違いとは?
- しっとりさっぱりどっちを選ぶべき?
- 化粧水としての保湿力を比較
- 効果を高める乳液の使い方
- 実際の口コミでの評価をチェック
成分の決定的な違いとは?
白潤と白潤プレミアムを選ぶ上で最も重要なのが、配合されている成分の違いです。どちらも美白有効成分として「トラネキサム酸」を配合し、シミやそばかすを防ぐという基本的な目的は共通しています。しかし、その他の有効成分や保湿成分の構成が大きく異なり、それが製品の個性となって表れています。
主な違いは、「抗炎症有効成分」と「保湿をサポートする成分」、そして「その他の美容成分」の3点です。
美白有効成分「トラネキサム酸」の役割
まず共通点であるトラネキサム酸について理解を深めましょう。この成分は、シミの元となるメラニンが生成される過程の、非常に初期段階にアプローチします。紫外線などの刺激を受けると、肌内部ではメラノサイト(メラニン産生細胞)を活性化させる情報伝達物質「プロスタグランジン」などが放出されます。
トラネキサム酸は、この情報伝達物質の働きをブロックすることで、メラノサイトへの「メラニンを作れ」という指令を止め、過剰なメラニン生成を未然に防ぎます。特に、女性ホルモンの乱れが関与するとされる肝斑の治療に内服薬として用いられることからも、その効果への信頼性がうかがえます。
抗炎症有効成分の違い
白潤には「アラントイン」、白潤プレミアムには「グリチルリチン酸2K」が、それぞれ抗炎症有効成分として配合されています。 アラントインは、コンフリーという植物の根や葉、あるいはカタツムリの粘液などにも含まれる成分で、穏やかな抗炎症作用、抗刺激作用に加え、新しい皮膚組織の生成を助ける働きがあるとも言われています。そのため、軽度の肌荒れや日焼け後のほてりを鎮め、肌を健やかな状態に整える目的で配合されます。
一方、グリチルリチン酸2Kは、漢方にも用いられる甘草(カンゾウ)の根から抽出される成分です。非常に優れた抗炎症作用を持つことで知られ、医薬品の分野でも広く活用されています。炎症を引き起こす物質の働きを強力に抑えるため、赤みやかゆみを伴うような肌荒れを予防する効果が期待できます。
保湿関連成分と処方の違い
保湿力に影響する大きな違いとして、白潤は「グリセリンフリー」処方であることが挙げられます。グリセリンは非常にポピュラーで安価な保湿成分ですが、その高い保湿力が一部の肌質、特に皮脂分泌が多い肌では、アクネ菌の餌となりニキビを誘発する可能性が指摘されています。また、特有の皮膜感やべたつきを苦手とする方もいます。グリセリンを避けたい方にとって、白潤は非常に貴重な選択肢となるでしょう。
一方で白潤プレミアムは、グリセリンをベースに、「ナノ化ヒアルロン酸」をはじめとする複数の保湿成分をリッチに配合しています。ナノ化ヒアルロン酸とは、通常のヒアルロン酸の分子量を約1/100にまで低分子化したものです。これにより、角層の隙間により深く、速やかに浸透し、肌の内側から水分を抱え込むことができます。この処方により、高い保湿力と持続性、そしてしっとりとした濃密な使用感を実現しているのです。
これらの違いを以下の表にまとめました。
このように、2つの製品は「攻め」と「守り」、「さっぱり」と「しっとり」といった明確な個性を持っています。ご自身の肌質や求める効果に合わせて、成分表を見ながら選ぶことが、美肌への第一歩となります。
しっとりさっぱりどっちを選ぶべき?
化粧水の使用感は、毎日心地よくスキンケアを継続する上で非常に大切な要素です。白潤と白潤プレミアムは、テクスチャーが対照的なため、肌質や好み、さらには使用するシーンに合わせて選ぶことが鍵となります。
白潤は、まるで水のようにさらっとした軽やかなテクスチャーで、肌にのせると抵抗なく、すーっと素早く浸透していく感覚が特徴です。リニューアルによってグリセリンフリーになったことで、肌表面に残るようなべたつきがほとんどなく、よりさっぱりとした使用感になりました。
このため、皮脂の分泌が多い脂性肌の方や、TゾーンはべたつくがUゾーンは乾燥する混合肌の方、また、湿度と気温が高くなる夏場のスキンケアには特に快適に使えるでしょう。朝のメイク前にも、すぐに肌がさらっとするため、ファンデーションのヨレなどを気にせず使いやすいというメリットもあります。
一方、白潤プレミアムは、美容液を思わせるような、とろりとした濃密なテクスチャーが特徴です。肌にのせると、厚みのある潤いのヴェールで肌を包み込み、ゆっくりと馴染んでいくような、しっとりとした使用感があります。
このリッチな保湿感は、肌の水分が常に不足しがちな乾燥肌の方や、年齢と共に皮脂分泌が減少し、肌のつっぱりを感じやすくなった方にとっては、頼もしい存在となります。空気が極度に乾燥する秋冬の季節や、エアコンによる乾燥が気になる環境で過ごす時間が長い方にも心強い味方です。
どちらを選ぶべきかは、肌質や好みだけでなく、季節や生活習慣も考慮するとより最適な選択ができます。例えば、混合肌の方であれば、春夏は全顔に白潤を使い、秋冬は乾燥しやすい頬や口元にだけ白潤プレミアムを重ね付けするといった応用も可能です。自分の肌の声を聞きながら、心地よいと感じるテクスチャーを選ぶことが、スキンケアを楽しむ秘訣です。
化粧水としての保湿力を比較
「保湿」とは、単に肌に水分を与えるだけでなく、その水分を肌内部にしっかりと留めておくことまでを含みます。この観点から白潤と白潤プレミアムを比較すると、保湿の設計思想そのものに違いがあり、白潤プレミアムの方がより高い保湿効果を期待できるように作られています。
白潤プレミアムの保湿力の源は、前述の通り、分子量の異なる複数のヒアルロン酸やグリセリンといった保湿成分を贅沢に配合している点にあります。角層の奥深くに浸透する「ナノ化ヒアルロン酸」が内側から肌を潤し、肌表面に留まる「ヒアルロン酸Na」が水分の蒸発を防ぐ、というように多層的なアプローチで潤いをキープします。
この処方により、肌につけた瞬間だけでなく、長時間にわたってしっとり感が持続します。肌の水分保持能力そのものをサポートし、乾燥に負けない肌の土台作りを目指すのがプレミアムの保湿設計と言えるでしょう。
これに対して、白潤の保湿は、さっぱりとした使用感の中で、必要最低限の潤いを的確に届けることを目的としています。グリセリンフリーでありながら、保湿成分であるヒアルロン酸Naや加水分解ヒアルロン酸はきちんと配合されており、肌の水分を補給する基本的な役割は十分に果たします。
しかし、プレミアムと比較すると、保湿成分の種類の豊富さや処方の複雑さ、そして潤いの持続性の面では一歩譲ると考えられます。こちらは、過剰な保湿を避け、肌が本来持つ保湿機能を妨げずに、あくまでサポート役に徹するという設計思想です。
もし、あなたが深刻な乾燥に悩んでおり、化粧水だけで肌がもっちりするような高い保湿力を求めるのであれば、白潤プレミアムが明確に適しています。逆に、保湿はしたいけれど、過度な油分や皮膜感は不要で、さっぱりとした仕上がりを求めるのであれば、白潤でも十分な保湿効果を感じられるはずです。保湿力が足りないと感じた場合は、重ね付けをしたり、この後の乳液やクリームで油分をしっかり補ったりすることで調整が可能です。
効果を高める乳液の使い方
白潤や白潤プレミアムの美白効果や保湿効果を最大限に引き出すためには、化粧水の後に乳液を使用することが、スキンケアの基本ルールとして非常に大切です。
化粧水だけでスキンケアを終わらせてしまうのは、例えるなら、栄養たっぷりの土壌においしい野菜の種をまいたのに、水を全くあげないようなものです。せっかく補給した水分や美容成分が、空気中にどんどん蒸発してしまい、かえって肌の乾燥を招く「過乾燥」という状態に陥るリスクさえあります。
乳液の最も重要な役割は、化粧水で与えた水分や美容成分が逃げないように、適度な油分で肌表面に「蓋」をすることです。この蓋の役割によって、肌の潤いを長時間キープし、乾燥やちり、ほこりといった外部の刺激から肌を守るバリア機能もサポートします。
また、肌ラボのシリーズでライン使いをすることには、さらなるメリットが存在します。白潤や白潤プレミアムの乳液には、化粧水と同じ美白有効成分「トラネキサム酸」が配合されています。化粧水と乳液をセットで使うことで、有効成分を時間差で、かつ異なる基剤(水溶性と油溶性)で肌に届けることができ、より多角的で効果的なシミ・そばかす対策が期待できるのです。
使い方のポイントは、化粧水をつけた後、すぐに乳液を塗るのではなく、手のひらで顔全体を優しくプレスするように包み込み、化粧水が肌表面からなくなり、肌がひんやりともちっとするまでしっかりと馴染ませることです。その後、10円玉大程度の乳液を手に取り、まずは乾燥しやすい目元や口元、頬といったUゾーンから置き、最後に残った乳液で皮脂の多いTゾーンに薄く伸ばすように塗布します。この一手間を加えるだけで、スキンケア全体の質が格段に向上し、翌朝の肌の感触が変わってくるはずです。
実際の口コミでの評価をチェック
製品選びの客観的な参考として、実際に使用した人の声、つまり口コミは非常に有益な情報源となります。ただし、口コミはあくまで個人の感想であり、その人の肌質や生活環境に大きく左右されることを念頭に置く必要があります。ここでは、SNSや大手コスメレビューサイトで見られる代表的な意見や評価をまとめます。
白潤に関する口コミの傾向
ポジティブな意見としては、「グリセリンフリーで長年の悩みだったニキビができにくくなった」「水のようなテクスチャーで、重ね付けしてもべたつかないのが良い」「大容量のポンプタイプは全身に使えてコスパ最強」といった声が多く見られます。特に、グリセリンが肌に合わない方、脂性肌の方、シンプルなケアを好む方からの支持が厚い傾向にあります。
一方で、注意点としては、「極度の乾燥肌の私には保湿力が全く足りなかった」「冬場はこれだけだとつっぱる感じがする」「アルコール(エタノール)が少し気になる」といった意見も見受けられます。さっぱりとした使用感が、肌質や季節によってはデメリットと感じられる場合があるようです。
白潤プレミアムに関する口コミの傾向
こちらには、「美容液のようなとろみで、これ一本で肌がもっちり潤う」「乾燥でごわついていた肌が柔らかくなった」「冬でも粉を吹かなくなった」など、保湿力の高さを絶賛する声が多数寄せられています。乾燥肌の方や、エイジングケアを意識し始めた30代以降の方からの満足度が非常に高いのが特徴です。
その反面、「夏場に使うとべたつきが気になる」「脂性肌の自分には重すぎて、吹き出物ができた」「浸透するまでに少し時間がかかるので、朝のメイク前は使いにくい」といった意見もあります。この濃密なテクスチャーが、肌質やシーンによっては好みが分かれるポイントとなっていることがうかがえます。
口コミを参考にする際は、投稿者の肌質(乾燥肌、脂性肌など)や年齢、レビューしている季節などを確認し、自分の状況と近い人の意見を参考にすると失敗が少なくなります。
白潤と白潤プレミアムどっちがいい?肌悩み別の選び方
使い切り 白潤
お金かけたくないけどおすすめと言われたらこれかなあってくらいにはリピしたりしなかったりで気に入っている。
肌に合うやつってことなんだと思う。 pic.twitter.com/2gsjD05a1L— ぽんず (@pom2zoo) September 18, 2025
ここでは、具体的な肌悩みに焦点を当てて、どちらの製品がより適しているかを深く考察します。美白効果の真実や対象年齢など、多くの人が抱く本質的な疑問にも踏み込んで解説し、迷いを解消してあなたに合った選び方を提案します。
- ニキビや肌荒れが気になるなら
- 本当にシミ消える?美白効果の真実
- 使ったら肌が白くなるって本当?
- 何歳向けの商品なの?
- 白潤どれがいいか総まとめ
- 白潤と白潤プレミアムどっちがいいか最終結論
ニキビや肌荒れが気になるなら
ニキビや肌荒れに悩んでいる場合、どちらの製品も抗炎症有効成分を配合しているため、選択肢となり得ます。しかし、ニキビや肌荒れがなぜ起きているのか、その「原因」によって、どちらがより効果的なアプローチになるかは異なります。
まず、思春期ニキビのように皮脂の過剰分泌が主な原因でニキビができやすい、いわゆる脂性肌の方や混合肌の方には、白潤をおすすめします。その最大の理由は、グリセリンフリー処方である点です。グリセリンは優れた保湿成分ですが、アクネ菌は皮脂だけでなくグリセリンも栄養源(餌)にして増殖することがあります。
そのため、油分や特定の保湿成分を避けたいニキビケアにおいて、水のようにさっぱりとした使用感の白潤は非常に使いやすい選択肢となります。配合されている抗炎症成分「アラントイン」が、できてしまったニキビの炎症を悪化させないよう穏やかに働きかけ、肌荒れを防ぐ手助けをしてくれます。
一方で、ストレスや生活習慣の乱れ、乾燥などが原因でフェイスラインなどに繰り返しできる「大人ニキビ」や、肌のバリア機能が低下して生じる肌荒れには、白潤プレミアムが向いている可能性があります。
肌が乾燥すると、角層が硬くなり毛穴が詰まりやすくなったり、肌が自らを守ろうとして逆に皮脂を過剰に分泌したりすることがあります。白潤プレミアムは、その高い保湿力で肌の潤いを満たし、乱れがちなターンオーバーを整え、バリア機能の回復をサポートします。配合されている抗炎症成分「グリチルリチン酸2K」が、乾燥による内部の微弱な炎症を効果的に抑える働きも期待できます。
ただし、どちらの製品も医薬品ではなく、あくまで化粧品(医薬部外品)の範囲での予防的なケアとなります。もし炎症がひどい赤ニキビや化膿した黄ニキビが多数ある場合や、セルフケアで症状が改善しない場合は、皮膚科専門医に相談することが最も重要です。
本当にシミ消える?美白効果の真実
「美白化粧水を使えば、今あるシミが消える」と期待している方もいるかもしれませんが、これは残念ながら正確な理解ではありません。白潤や白潤プレミアムを含め、日本で「美白」を謳うことができる医薬部外品の本当の役割と、その限界を理解することが、効果的なスキンケアを行う上で非常に重要です。
化粧品における「美白」の定義は、医薬品医療機器等法によって厳密に定められており、主に「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」ことを指します。つまり、これからできるシミを「予防」するためのケアであり、すでに皮膚の深い部分に定着してしまったシミを消し去ったり、薄くしたりする効果を保証するものではありません。
白潤と白潤プレミアムに共通して配合されている美白有効成分「トラネキサム酸」は、シミが生成されるプロセスにおいて、メラノサイトを活性化させる指令を出す情報伝達物質をブロックする働きがあります。これにより、メラニンの過剰な生成という「蛇口」を閉め、未来のシミができるのを防ぐのです。
したがって、これらの化粧水に期待できるのは、日々の紫外線ダメージによる新たなシミの発生を防いだり、肌全体のトーンが暗くなるのを予防したりする「守りのケア」です。すでに濃くなってしまったシミに対しては、ハイドロキノンなどのより強力な成分を含む医薬品や、レーザー治療といった美容医療なども含めた「攻めのケア」が必要になる場合があります。
美白化粧水は、シミを作らせないための大切なお守りのような存在と認識し、毎日コツコツと継続して使用することが、5年後、10年後の肌を左右する鍵となります。また、美白ケアの効果を最大限に引き出すには、日中の紫外線対策(日焼け止めの使用)が不可欠であることも忘れてはなりませんけません。
使ったら肌が白くなるって本当?
「美白」という言葉から、「肌そのものの色が、本来の色よりも白くなる」というイメージを持つ方も少なくありません。しかし、これも美白化粧水の効果とは少し異なります。化粧品の使用によって、生まれ持った肌の色(スキンタイプ)そのものを変えることは、現在の皮膚科学では不可能とされています。
では、なぜ「肌が明るくなった」「透明感が出て白くなったように感じる」という声が実際に多く聞かれるのでしょうか。それには、肌のコンディションが整うことによる、いくつかの科学的な理由が考えられます。
一つは、保湿による「透明感の向上」です。私たちの肌の最も外側にある角層は、水分が十分に満たされていると、細胞が整然と並び、光をきれいに透過・反射します。これにより、肌が内側から輝くようなみずみずしい「透明感」が生まれます。逆に、乾燥した肌は角層が乱れ、光が乱反射するため、くすんで見えてしまいます。特に保湿力の高い白潤プレミアムは、この潤いによる透明感アップ効果を感じやすいかもしれません。
もう一つの理由は、「くすみのケア」です。肌がくすむ原因は様々ですが、紫外線ダメージによる微弱な炎症や、乾燥によるターンオーバーの乱れが大きな要因です。白潤シリーズは、トラネキサム酸やアラントイン、グリチルリチン酸2Kといった抗炎症成分で肌の炎症を鎮め、高い保湿力でターンオーバーを正常化に導きます。これにより、炎症による赤みや、古い角質によるごわつきが改善され、肌のトーンが均一になることで、本来の明るさを取り戻し、「白くなった」と実感できるのです。
このように、「白くなる」という実感は、肌の色素そのものが変化するのではなく、肌のコンディションが最適な状態に整うことで得られる「見た目の印象の変化」であると理解するのが、科学的に最も適切な解釈です。
何歳向けの商品なの?
白潤と白潤プレミアムには、メーカーが公式に定めた特定の対象年齢はありません。なぜなら、スキンケアで最も重要なのは実年齢ではなく、その時々の「肌年齢」、つまり現在の「肌質」や「肌悩み」だからです。年齢という一つの指標に縛られず、自分の肌と対話しながら選ぶのが正しいアプローチです。
とはいえ、年代ごとに肌悩みの傾向があるのも事実です。一般的な傾向として、皮脂の分泌が比較的活発で、ニキビやテカリに悩みやすい10代や20代前半の方、さっぱりとした使用感を好む方は白潤を選ぶことが多いようです。ニキビの原因となりうるグリセリンを含まず、シンプルな処方の白潤は、若い世代の肌にとって過不足のないケアを提供してくれる選択肢の一つと言えます。
一方で、肌の水分と油分のバランスが変化し始め、乾燥や毛穴の目立ち、くすみといったエイジングサインが気になり始める20代後半から30代以降の方は、白潤プレミアムを選ぶ傾向が強まります。
高い保湿力と、美白に加えて肌荒れも防ぐ多機能性から、複雑化する大人の肌悩みに複合的に応える製品として支持されています。「プレエイジングケア」として、本格的なエイジングサインが現れる前から、プレミアムのような高保湿・高機能化粧水を取り入れることで、未来の肌悩みを予防するという考え方も広がっています。
しかし、これはあくまで一般的な傾向に過ぎません。例えば、10代でもアトピー素因などで乾燥に悩んでいる方であれば白潤プレミアムが合うでしょうし、40代以上でもホルモンバランスの変化で皮脂分泌が増え、さっぱりしたケアを好む方には白潤が適している場合があります。年齢という数字に惑わされず、今の自分の肌が「何を求めているのか」を丁寧に見極め、それに合った製品を選ぶようにしましょう。
白潤どれがいいか総まとめ
これまでの詳細な情報を踏まえて、どちらの製品がどのような人に、どのような目的でおすすめなのかを、改めて整理してまとめます。ご自身の肌質やライフスタイル、スキンケアに求めるものと照らし合わせながら、最終的な判断の参考にしてください。
白潤がおすすめな人
白潤は、肌に余計なものを与えず、シンプルに美白ケアと肌荒れ予防、そして適度な保湿を行いたい方に最適な化粧水です。
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肌質: 脂性肌、混合肌、ニキビができやすい肌
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使用感の好み: 水のようにさっぱりとしたテクスチャーが好き、べたつきが苦手
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成分へのこだわり: グリセリンフリーの化粧水を探している
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悩みのタイプ: 皮脂によるテカリや毛穴の目立ちが気になる
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使用シーン: 夏場のスキンケア、朝のメイク前、ボディケアにも使いたい
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考え方: シンプルな処方で、肌本来の力をサポートするケアをしたい
白潤プレミアムがおすすめな人
白潤プレミアムは、美白ケアと同時に、乾燥対策やエイジングケアの第一歩として、濃密な潤いを肌にしっかりと届けたい方に最適な化粧水です。
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肌質: 乾燥肌、インナードライ肌、年齢を重ねた肌
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使用感の好み: 美容液のようなとろみのあるリッチなテクスチャーが好き
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悩みのタイプ: 肌の乾燥、粉ふき、乾燥によるくすみや小じわが気になる
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成分へのこだわり: 美容成分が豊富に配合されているものを選びたい
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使用シーン: 空気が乾燥する秋冬のスキンケア、夜のじっくり保湿ケア
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考え方: 一本で高い保湿効果と美白効果を両立させたい
最終的にどちらか一つに絞れない場合は、前述の通り、季節や時間帯で使い分けるという方法も非常に有効です。例えば、汗ばむ季節や皮脂分泌が増える朝は白潤、乾燥する季節や肌を回復させたい夜は白潤プレミアム、というように柔軟に使い分けることで、一年を通して肌を最適な状態に保つことができます。
白潤と白潤プレミアムどっちがいいか最終結論
この記事で解説してきた、白潤と白潤プレミアムを選ぶための重要なポイントを、最後に箇条書きでまとめます。あなたの化粧水選びの最終チェックリストとして、ぜひご活用ください。
- 白潤とプレミアムの美白有効成分はどちらも同じトラネキサム酸
- メラニンの生成を抑えシミやそばかすを「予防」するのが主な目的
- 主な違いは抗炎症成分と保湿成分、そしてテクスチャーにある
- 白潤の抗炎症成分は穏やかな作用のアラントイン
- プレミアムの抗炎症成分は強力な作用のグリチルリチン酸2K
- 白潤は水のようにさっぱりとした使用感のグリセリンフリー処方
- プレミアムは美容液のようなとろみのある高保湿処方
- 脂性肌や混合肌でべたつきが苦手な方は白潤が適している
- 乾燥肌で高い保湿力を求める方はプレミアムが明確におすすめ
- すでにできてしまったシミを消す効果は保証されていない
- 保湿や抗炎症ケアにより肌に透明感が出て明るく見える可能性はある
- 皮脂が原因のニキビにはグリセリンフリーの白潤が向く傾向
- 乾燥が原因の肌荒れには高保湿のプレミアムが向く傾向
- 特定の対象年齢はなく現在の肌質と悩みで選ぶのが正解
- 20代後半からのプレエイジングケアとしてプレミアムも選択肢になる
- 季節や朝晩で2種類を賢く使い分けるのも効果的な方法
- 効果を最大化するためには化粧水の後の乳液使用が不可欠
- ライン使いをすることで有効成分をより効率的に補給できる
- 口コミは参考になるが最終的には自分の肌で判断することが大切

