中古の洗濯機を検討する際、多くの方が洗濯機を中古で買う注意点やデメリットについて知りたいと考えています。特に、クリーニング済みでも安心できない衛生面の問題や、そもそも中古品は気持ち悪いと感じる心理的な理由も気になるところではないでしょうか。
また、洗濯機の寿命は最大何年なのかという故障リスクの解説から、意外な視点として風水でもNGと言われる中古で買わない方がいい家電の話まで、様々な情報が求められています。購入先としてヤマダ電機など家電量販店の中古品や、セカンドストリートなどリサイクルショップの値段を比較し、一人暮らしに最適な中古洗濯機の選び方を探している方もいるでしょう。さらに、便利な洗濯機中古設置込みサービスや、今使っている使わなくなった洗濯機の中古買取の相場も知っておきたいポイントです。
この記事では、これらの疑問に網羅的に答え、後悔しないための洗濯機選びを徹底的にサポートします。
【この記事で分かること】
- 中古洗濯機に潜む寿命や衛生面でのリスク
- 後悔しないための中古洗濯機の選び方と注意点
- リサイクルショップや家電量販店での価格相場
- 設置や買取まで含めたトータルコストの考え方
洗濯機の中古はやめたほうがいい5つの理由
- 洗濯機を中古で買う注意点!デメリットは?
- クリーニング済みでも安心できない衛生面
- 中古品は気持ち悪いと感じる心理的な理由
- 洗濯機の寿命は最大何年?故障リスクを解説
- 風水でもNG?中古で買わない方がいい家電
洗濯機を中古で買う注意点!デメリットは?
中古の洗濯機は、新品に比べて価格が安いという大きな魅力があります。しかし、購入を決定する前に知っておくべき注意点やデメリットが存在するのも事実です。安易に価格だけで選んでしまうと、購入後に「こんなはずではなかった」と後悔し、結果的に損をしてしまう可能性があります。
まず考えられるデメリットは、製品の寿命が短いことです。すでにある程度の期間使用されているため、新品と比べて内部の部品やモーターが劣化していることは避けられません。特に、洗濯・脱水を繰り返すことで、モーターを駆動させるベルトや、給水・排水を制御する電磁バルブ、水を汲み出す排水ポンプなどは消耗が進んでいると考えられます。購入後すぐにこれらの部品が寿命を迎え故障してしまい、修理や買い替えで余計な出費が発生するケースも少なくないのです。
次に、保証の問題が挙げられます。新品であれば通常1年程度のメーカー保証が付いていますが、中古品の場合は保証が切れていたり、販売店独自の短い保証(例:初期不良対応1週間、動作保証3ヶ月など)しか付いていなかったりすることがほとんどです。また、店舗独自の保証が適用される場合でも、その範囲が限られていることがあります。例えば、「修理にかかる技術料は保証するが、交換部品代は有償」といったケースもあり、内容をよく確認しないと予期せぬ費用が発生します。保証がなければ、故障した際の修理費用は全額自己負担となるのです。
機能面での見劣りも考慮する
さらに、性能の陳腐化も無視できないデメリットです。近年の洗濯機は省エネ・節水技術が飛躍的に向上していますが、数年前の中古モデルでは、最新機種に比べて水道代や電気代が高くつく可能性があります。運転音の静音性も同様で、古いモデルは音が大きく、夜間の洗濯がためらわれるなど、生活スタイルに影響を及ぼすこともあります。ヒートポンプ式の乾燥機能やAIによる洗い分け、スマートフォ連携といった便利な最新機能も、もちろん搭載されていません。
したがって、中古の洗濯機を検討する際は、これらのデメリットを十分に理解し、目先の価格の安さだけでなく、長期的な運用コストや機能面での満足度、そして万が一の故障リスクを総合的に判断することが不可欠です。
クリーニング済みでも安心できない衛生面
中古洗濯機を選ぶ際、「クリーニング済み」や「分解洗浄済み」といった表示を目にすることがあります。一見すると清潔で安心できるように感じられますが、必ずしもそうとは限りません。なぜなら、クリーニングのレベルは販売店によって大きく異なり、その実態が不透明な場合が多いからです。
多くのリサイクルショップで行われているのは、洗濯槽の内部や本体の外側を拭き上げるといった簡易的な清掃が中心です。これだけでは、洗濯槽の裏側や排水ホースの内部に固着したカビやヘドロ状の汚れを完全に取り除くことは困難です。洗濯槽の裏側は、湿気がこもりやすく、溶け残った洗剤カスや衣類から出た皮脂汚れを栄養源として、雑菌やカビが繁殖するのに最適な環境となっています。これらの汚れは、洗濯物に黒いカス(通称:ピロピロわかめ)が付着したり、生乾きの嫌な臭いを発生させたりする直接的な原因となります。
洗濯槽の汚れが引き起こす健康リスク
特に注意したいのが、洗濯槽に発生しやすい黒カビ(クラドスポリウムなど)です。この黒カビの胞子を吸い込むことで、咳やくしゃみ、鼻水といったアレルギー症状や、気管支喘息を悪化させる原因になることが指摘されています。また、肌が敏感な方やアトピー性皮膚炎をお持ちの方にとっては、カビや雑菌が残った洗濯機で洗った衣類を身につけることで、皮膚トラブルが悪化する可能性も否定できません。
購入後に自分でできる洗浄方法
もし中古の洗濯機を購入した場合は、使用開始前に自分で徹底的な洗浄を行うことを強く推奨します。市販されている洗濯槽クリーナーには、酸素系と塩素系の2種類があります。酸素系クリーナーは発泡力で汚れを剥がし取るため、剥がれた汚れが目に見えて効果を実感しやすいですが、剥がれたカビをすくい取る手間がかかります。一方、塩素系クリーナーはカビを分解して溶かすため手間はかかりませんが、臭いがきつく、効果が見えにくいという特徴があります。
中古品の場合、まずは強力な塩素系クリーナーでカビを徹底的に分解し、その後、酸素系クリーナーで残った汚れを剥がし取るという二段構えの洗浄を行うとより効果的です。これらのことから、「クリーニング済み」という言葉だけを鵜呑みにせず、どのような清掃が行われたのかを確かめ、必要であれば自衛策を講じる姿勢が、後悔しない中古品選びの鍵となります。
中古品は気持ち悪いと感じる心理的な理由
中古の洗濯機に対して、性能や価格とは別に「なんとなく気持ち悪い」という心理的な抵抗を感じる人は少なくありません。この感情は、単なる気分の問題ではなく、いくつかの具体的な理由に基づいています。新品にはない、中古品特有の「素性の知れなさ」が、この不快感の根源にあると言えるでしょう。
最大の理由は、前の所有者がどのような環境で、どのように使っていたのかが全く分からない点にあります。例えば、ペットを飼っている家庭で使われていた場合、アレルギーの原因となる動物の毛やフケが、分解しないと掃除できないような洗濯機の内部に大量に付着している可能性があります。また、ひどい油汚れが付いた作業着や、泥だらけのユニフォーム、あるいは赤ちゃんのおむつなどを頻繁に洗っていたかもしれません。このような見えない背景を想像すると、自分の大切な衣類、特に下着などを洗うことに強い抵抗を感じるのはごく自然なことです。
「臭い」が引き起こす不快感
前述の通り、衛生面での不安もこの感情に直結します。特に「臭い」は、心理的な不快感に大きく影響します。前の所有者が使用していた独特の柔軟剤の香りが強く残っているケースや、逆に清掃が行き届いていないことによるカビ臭・生乾き臭が洗濯槽に染みついているケースもあります。購入後に洗濯物から不快な臭いがした場合、「やはり中古だから…」というネガティブな気持ちが増幅され、洗濯をするたびにストレスを感じることになりかねません。
言ってしまえば、洗濯機は衣類を清潔にするための家電です。その家電自体が清潔であるかどうかに疑いがある状態では、本末転倒です。このような心理的なハードルを越えられないのであれば、たとえ価格が魅力的であっても、無理に中古品を選ぶことは避けた方が、精神衛生上、賢明な選択と言えるかもしれません。
洗濯機の寿命は最大何年?故障リスクを解説
洗濯機の寿命は、使用頻度や使い方によって変わりますが、一般的には「設計上の標準使用期間」として7年~8年と定められています。これは、安全上支障なく使用できる標準的な期間を示したものです。また、メーカーが修理用の部品を保有する期間(補修用性能部品の保有期間)も、製品の製造打ち切り後6年~7年程度が一般的です。
新品であれば、この期間を目安に安心して使用できます。しかし、中古品の場合は、すでに何年か使用されているため、残りの寿命がその分短くなっています。例えば、製造から5年が経過した中古洗濯機を購入した場合、残りの寿命は2~3年程度しか期待できない可能性があります。いつ故障してもおかしくない状態と言えるでしょう。
製造年と残存寿命の目安
故障の具体的な前兆とは
洗濯機が寿命に近づくと、様々なサインが現れます。これらの前兆を見逃さず、早めに対応することが大切です。
- 異音: 運転中に「ガリガリ」「キーキー」といった普段しない音がする場合、モーターのベアリングやギアが摩耗している可能性があります。脱水時に大きな振動音がする場合は、洗濯槽のバランスが崩れているか、サスペンションが劣化している兆候です。
- エラー表示: 操作パネルに頻繁にエラーコードが表示される場合、センサーの異常や電子基板の故障が考えられます。
- 給水・排水の異常: 給水に時間がかかる、あるいは水が溜まらない場合は給水バルブの故障、排水がスムーズに行われない場合は排水ポンプやホースの詰まり・劣化が疑われます。
- 焦げ臭いにおい: モーターやベルトが異常な摩擦を起こしていたり、電子基板がショートしていたりする危険なサインです。直ちに使用を中止し、コンセントを抜く必要があります。
修理費用が高額になるケースも
万が一故障した場合、修理費用は高額になることがあります。例えば、心臓部であるモーターの交換には2~4万円、制御を司る電子基板の交換には3~5万円程度の費用がかかることも珍しくありません。1~2万円で購入した中古洗濯機の修理に、本体価格以上の費用がかかってしまう「修理貧乏」の状態に陥るリスクがあるのです。
これらの理由から、中古の洗濯機を選ぶ際には、価格だけでなく必ず製造年を確認することが不可欠です。本体の背面や側面に貼られている銀色のシール(銘板)を見れば、製造年を簡単に確認できます。
風水でもNG?中古で買わない方がいい家電
コストを抑えるために中古品を選ぶことは合理的な判断ですが、古くから伝わる風水の観点から見ると、あまり推奨されない選択肢とされることがあります。風水では、物にはそれを作った人や使っていた人の「気(エネルギー)」が宿ると考えられています。特に、長年使われたものには、前の所有者の生活習慣や運気が強く刻み込まれるとされます。
新しい生活を始める際に、素性の知れない他人の気を持ち込んでしまうことは、運気の流れを乱す原因になりかねない、というのが風水の基本的な考え方です。中古の洗濯機には、前の所有者の家庭の気や、場合によっては不和や悩みといったネガティブなエネルギーが残っている可能性も考えられるのです。
また、洗濯機は「水」を扱う家電であり、風水において水は金運や健康運、人間関係の流れを司る非常に重要な要素です。カビや汚れが溜まった古い洗濯機を使い続けることは、家の中の水の気を滞らせ、運気全体を下げてしまう原因になるとも言われています。清潔な水で衣類を洗い、清浄な状態を保つことが、良い運気を呼び込む上で大切だと考えられています。
洗濯機以外に注意したい中古家電
風水の観点から、洗濯機以外にも中古での購入を避けた方が良いとされる家電があります。
- 冷蔵庫: 家庭の食生活、ひいては健康運や金運を司る重要な家電です。前の家の気が残りやすいとされます。
- テレビ・音響機器: 発する音や光が、その場の気の流れに大きく影響します。前の所有者が見ていた情報や聞いていた音楽の気が残ると考えられています。
- ベッド・寝具: 睡眠中に人の気を最も吸収するため、他人が使った寝具は最も避けるべき中古品とされています。
- 電子レンジ: 冷蔵庫と同様に食に関する家電であり、直接食べ物を入れるため、特に気が移りやすいとされます。
中古品を使う場合のお清め方法
もちろん、これらはあくまで風水上の考え方の一つであり、信じるかどうかは個人の自由です。もし、どうしても中古品を使いたいという場合は、簡単な「お清め」を行うことで、前の持ち主の気をリセットする方法があるとされています。具体的には、粗塩を少し溶かした水で綺麗に拭き掃除をしたり、部屋の換気をしながらお香やホワイトセージを焚いて空間ごと浄化したりする方法が挙げられます。
科学的な根拠はなくとも、「新しいものを迎える」「清める」という行為がもたらす心理的なリフレッシュ効果は、気持ちよく新生活をスタートさせる上でプラスに働くと言えるでしょう。
洗濯機の中古はやめたほうがいい?賢い選び方を解説
- ヤマダ電機など家電量販店の中古品
- セカンドストリートなどリサイクルショップの値段
- 一人暮らしに最適な中古洗濯機の選び方
- 便利な洗濯機中古設置込みサービスとは
- 使わなくなった洗濯機の中古買取の相場
- 結論:洗濯機の中古はやめたほうがいいのか
ヤマダ電機など家電量販店の中古品
中古洗濯機の購入を検討する際、リサイクルショップだけでなく、ヤマダ電機のような大手家電量販店が取り扱う製品も選択肢に入ります。量販店が扱う中古品は、一般的なリサイクルショップのものとは少し性質が異なり、「アウトレット品」や「リファービッシュ品」として販売されていることが多く、高い品質と安心感が魅力です。
アウトレット品とは、主に外箱に傷や凹みがついただけで中身は新品の製品や、生産が完了した型落ちモデルの在庫、あるいは店頭で短期間展示されていた製品などを指します。一方でリファービッシュ品は、初期不良などで一度消費者の手からメーカーに返品された製品を、メーカー自身が責任を持って修理・点検・クリーニングし、新品同様の状態に再整備したものです。
これらは未使用、あるいは使用期間が極めて短いものがほとんどで、厳密な意味での中古品というよりは「新古品」に近い存在と言えます。
リサイクルショップとの違いは「安心感」
量販店でこれらの製品を購入する最大のメリットは、信頼性と保証の手厚さにあります。メーカーによる点検や修理が行われているため品質が高く、一般的な中古品に比べて故障のリスクが格段に低いと考えられます。さらに、店舗独自の長期保証(例:1年~3年)や、場合によっては新品と同等のメーカー保証が付くこともあり、万が一の際にも安心です。衛生面についても、メーカー基準のクリーニングが施されているため、リサイクルショップの中古品に感じるような不安は大幅に軽減できるでしょう。
品揃えと購入のタイミング
ただし、注意点としては価格と品揃えが挙げられます。状態が良い分、一般的なリサイクルショップで販売されている中古品よりも価格は高めに設定されています。また、アウトレット品やリファービッシュ品は常に在庫があるわけではなく、入荷も不定期です。特に人気モデルはすぐに売り切れてしまうため、自分の欲しい機種が欲しいタイミングで手に入るとは限りません。
もし量販店での購入を狙うのであれば、新製品が発売されるモデルチェンジの時期(縦型は初夏、ドラム式は秋)や、家電量販店の決算期(3月、9月)に、型落ちモデルのアウトレット品が増える傾向があるため、こまめに店舗やオンラインストアをチェックすると良いでしょう。
セカンドストリートなどリサイクルショップの値段
セカンドストリートをはじめとするリサイクルショップは、中古洗濯機を探す上で最も一般的な購入先の一つです。最大の魅力は、何といっても価格の安さにあります。予算が限られている場合や、短期間しか使わない予定の場合には、非常に有力な選択肢となります。タイミングが良ければ、1万円前後でまだまだ使える製品を見つけることも可能です。
中古洗濯機の値段は、主に「製造年」「容量」「メーカー」「状態」によって決まります。年式が新しく、容量が大きく、パナソニックや日立といった国内の人気メーカーの製品ほど高くなる傾向があります。
容量別の一般的な価格相場
この表はあくまで目安であり、店舗や製品の状態によって価格は大きく変動します。リサイクルショップで購入する際は、価格の安さだけに目を奪われず、いくつかの注意点を押さえることが大切です。まず、保証期間とその内容を必ず確認しましょう。多くの店舗では、3ヶ月から6ヶ月程度の短い保証期間を設けています。この期間内に故障が発生した場合の対応(修理・交換・返金)についても、事前に詳しく聞いておくと安心です。
ドラム式洗濯機の中古相場と注意点
高機能で人気のドラム式洗濯機も、中古であれば3万円台から見つけることが可能です。しかし、ドラム式は縦型に比べて内部構造が複雑で、乾燥機能などの精密な部品を多く搭載しているため、故障のリスクも高くなる傾向があります。特に、乾燥機能が正常に働くか、ドアのパッキンにカビや劣化がないか、運転中に異音や異常な振動がないかなど、縦型以上に慎重なチェックが求められます。安さに惹かれて購入したものの、すぐに高額な修理費用がかかってしまう、という事態は避けたいところです。
一人暮らしに最適な中古洗濯機の選び方
一人暮らしの方が中古洗濯機を選ぶ際には、ファミリー世帯とは異なるいくつかのポイントを考慮すると、失敗のない買い物ができます。限られた予算とスペースの中で、自分のライフスタイルに合った最適な一台を見つけることが鍵となります。
まず重要なのは、洗濯機の「容量」です。一人暮らしの場合、1日の洗濯物の量は約1.5kgと言われています。毎日こまめに洗濯するスタイルであれば5kg程度の容量で十分対応できます。しかし、仕事や学業で忙しく、2~3日分をまとめて洗いたい方や、週末にシーツやタオルケットなども洗いたいと考えるなら、少し余裕のある6~7kgのモデルを選ぶと、洗濯の回数を減らせて効率的です。
次に、設置場所の「サイズ」を正確に計測することが不可欠です。洗濯機を置く防水パンの大きさはもちろん、本体の幅・奥行き・高さ、そして搬入経路(玄関ドア、廊下、階段の幅など)も忘れずに測っておきましょう。特に古いアパートなどでは防水パンが小さかったり、搬入経路が狭かったりすることがあります。せっかく購入したのに設置できない、という悲劇を避けるためにも、メジャーを持って店舗に行くくらいの慎重さが必要です。
乾燥機能は本当に必要か?
機能面については、多機能な高価格帯モデルにこだわる必要はあまりありません。しかし、自分の住環境やライフスタイルに合わせた機能を選ぶことは重要です。例えば、部屋干しがメインになる場合、送風で洗濯物の水分を飛ばして乾燥時間を短縮する「風乾燥」機能があると便利です。本格的なヒーター式の乾燥機能は、洗濯から乾燥までを全自動で行えるため非常に便利ですが、本体価格が高くなり、電気代もかさみます。浴室乾燥機が付いている物件であれば、洗濯機の乾燥機能は不要かもしれません。
騒音トラブルを避けるための静音性チェック
また、アパートやマンションでの一人暮らしでは、運転音の「静音性」も大切なチェックポイントです。隣人との騒音トラブルを避けるためにも、できるだけ静かなモデルを選びたいものです。一般的に、モーターの回転を細かく制御できる「インバーター」を搭載したモデルは、運転音が静かで、かつ省エネ性能も高い傾向があります。価格は少し高くなりますが、夜間や早朝に洗濯をすることが多い方には、検討する価値があるでしょう。
便利な洗濯機中古設置込みサービスとは
中古の洗濯機を購入する際、見落としがちですが非常に重要なのが「配送」と「設置」の問題です。洗濯機は軽くても30kg以上、ドラム式になると80kgを超えるものもあり、自力で運搬・設置するのは大変な労力がかかります。また、専門知識がないと給水・排水ホースの接続を誤り、水漏れなどの深刻なトラブルを引き起こすリスクもあります。そこで活用したいのが、販売店が提供する設置込みのサービスです。
このサービスを利用すると、購入した洗濯機を指定の場所まで配送し、給水ホースや排水ホースの接続、アース線の取り付けまで、専門のスタッフが責任を持って行ってくれます。設置完了後には必ず試運転を行い、給水・排水が正常に行われるか、運転中に異常がないかを確認してくれるため、安心してすぐに使い始めることができます。
サービスの料金は、販売店や配送距離、住居の状況によって異なりますが、数千円程度が一般的です。店舗によっては、一定価格以上の商品を購入すると設置料が無料になるキャンペーンを行っている場合もあります。
注意!追加料金が発生するケース
ただし、基本的な設置料金に含まれない作業については、追加料金が発生する可能性があるので注意が必要です。
- 階段上げ: 設置場所が2階以上でエレベーターがない場合、1フロアごとに料金が加算されることがあります。
- 特殊な搬入: 搬入経路が狭く、クレーンを使って窓から搬入する必要がある場合などは、高額な追加料金がかかります。
- 既存の洗濯機の取り外し・リサイクル回収: 古い洗濯機の処分を依頼する場合、家電リサイクル法に基づいたリサイクル料金と、収集運搬料金が別途必要です。
- 部品の追加購入: 自宅の蛇口の形状が特殊で、給水ホースを接続するために別売りの部品(ニップルなど)が必要になる場合があります。
これらのことから、中古洗濯機を購入する際は、本体価格だけでなく、配送料や設置料、その他オプション料金も含めた「総額」で比較検討することが大切です。特に、設置に少しでも不安がある方は、多少費用がかかっても専門家にお任せできる設置込みのサービスを提供している店舗を選ぶのが賢明な判断と言えます。
便利な洗濯機中古設置込みサービスとは
洗濯機を買い替える際には、これまで使っていた古い洗濯機をどう処分するかが問題になります。まだ十分に使える状態であれば、廃棄するのではなく、中古品として買い取ってもらうことも可能です。少しでも買取価格が付けば、新しい洗濯機の購入資金の足しにすることができ、経済的な負担を軽減できます。
洗濯機の買取価格は、リサイクルショップの値段の項目でも触れたように、主に「製造年」「メーカー」「容量・機能」「本体の状態」の4つの要素で総合的に決まります。
高価買取が期待できる洗濯機の特徴
- 製造年が新しい: 最も重要な査定ポイントです。一般的に製造から5年以内のものが買取対象となりやすく、新しいほど高値が付きます。7年を過ぎると、買取価格が付かないケースが多くなります。
- 人気メーカーの製品: 国内の主要メーカー(パナソニック、日立、東芝など)は信頼性が高く、中古市場でも人気があるため、高価買取が期待できます。
- 大容量・高機能モデル: ドラム式洗濯機や、乾燥機能付きのモデル、あるいは10kg以上の大容量モデルは需要が高く、査定額も高くなる傾向があります。
- 本体の状態が良い: 目立つ傷や汚れ、カビ、臭いが少なく、正常に動作することはもちろん、購入時に付属していた給水・排水ホース、取扱説明書、保証書などが全て揃っていると、査定額がアップしやすくなります。
査定額を少しでも上げるコツ
使わなくなった洗濯機を少しでも高く売りたいのであれば、いくつかのコツがあります。まず、査定に出す前に、自分でできる範囲で綺麗に掃除しておくことが大切です。洗濯槽クリーナーで内部を洗浄し、外側やフィルターのホコリを拭き取るだけでも、査定員の心証が良くなります。
また、買取方法を比較検討することも有効です。「店頭買取」「出張買取」「宅配買取」といった方法があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。複数の業者に見積もりを依頼し、最も高い査定額を提示した業者に売却するのが賢い方法です。家電の需要が高まる新生活シーズンの前(2月~3月)は、買取を強化する業者が多いため、通常より高い価格で売れる可能性があります。
結論:洗濯機の中古はやめたほうがいいのか
この記事では、中古の洗濯機を購入する際の様々な側面について解説してきました。最終的に「やめたほうがいい」と一概に言うことはできませんが、安易な購入には多くのリスクが伴うことは事実です。以下のポイントを総合的に考慮し、ご自身の状況に合った最適な選択をしてください。
- 中古洗濯機の最大の魅力は価格の安さ
- 一方で寿命が短く故障リスクが高いという明確なデメリットがある
- モーターやベルト、ポンプなどの部品は消耗している
- メーカー保証が切れている場合がほとんどで修理費は自己負担になる
- 販売店の短期保証ではカバーされる範囲が限定的なことがある
- 「クリーニング済み」でも見えない部分にカビや汚れが残っている可能性がある
- 洗濯槽の黒カビはアレルギーなど健康被害の原因にもなりうる
- 衛生面での不安や前の所有者が不明な点が心理的な抵抗感を生むことがある
- 洗濯機の設計上の標準使用期間は7年~8年が目安
- 購入するなら製造から5年以内の製品を選ぶのが賢明
- 風水の観点では中古品は前の持ち主の気を引き継ぐとされる
- 家電量販店のアウトレット品は品質が高く保証も期待できるが価格は高め
- リサイクルショップは安価だが保証期間や状態の確認が不可欠
- ドラム式の中古品は構造が複雑なため特に慎重なチェックが必要
- 一人暮らしなら容量や機能よりも設置スペースと製造年を重視する
- アパートやマンションでは運転時の静音性も重要なポイント
- 設置に不安があれば専門スタッフによる設置込みサービスを利用する
- 配送料や設置料を含めた「総額」で比較検討することが大切
- 買い替え時は古い洗濯機の買取も検討しトータルコストを考える
- リスクを避けたい、安心して長く使いたいなら新品の購入が最も確実な選択肢となる